2012年5月30日水曜日

抗インフルエンザ薬

抗インフルエンザ薬

インフルエンザウイルスが細胞から細胞へ感染、
伝播していくためにはウイルスの表面に存在する
ノイラミニダーゼという酵素の作用が必要なのですが、
この作用を阻害することによってインフルエンザウイルスの増殖を
阻害する抗インフルエンザウイルス剤が開発されました。
ノイラミニダーゼはA、B型に共通であることから、
ノイラミニダーゼ阻害剤はA型、B型インフルエンザ両方に効果があります。


現在2種類の薬剤が使用可能となっていますが、
ザナミビルは健康保険の適応となっている薬で、
吸入タイプのものです。
経口薬であるリン酸オセルタミビル(タミフル)があります。
これらは発症後40~48時間以内に服用しないと効果がないと
されており早めの診断、治療が必要となります。
副作用は重篤なものはありませんが、
腹痛、下痢、嘔気などが出ることがあります。
行動異常が問題となっていますが、インフルエンザではそれ自体に
不穏、興奮、精神症状をきたすことがあるので、
この点は明らかになっていません。

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