2012年5月30日水曜日

インフルエンザ漢方 抗ウイルスと同等かそれ以上の効果も2

インフルエンザ漢方 抗ウイルスと同等かそれ以上の効果も(2)

麻黄湯は麻黄(まおう)、桂皮(けいひ)、
杏仁(きょうにん)、甘草(かんぞう)の
4つの生薬からなり、麻黄と桂皮は血管を拡張して
血行を旺盛に発汗を促す作用がある。
杏仁は麻黄と共に咳を治し、
甘草は麻黄と協力して利尿効果を表すと考えられている。
日頃から体が丈夫で汗が自然に出ない人を対象に体力が
著しく衰えている人に使うときは注意が必要です。
インフルエンザの治療に麻黄湯を使った最近の研究では
抗ウイルス薬などと同等か
それ以上の効果があることが報告されている。
さらに麻黄湯はインフルエンザによる発熱に
対する効果は抗ウイルス薬と
ほぼ同程度で全身倦怠感や頭痛、
筋肉痛に対する効果は抗ウイルス薬より
有効だったとの研究成果も出ている。


特に抗ウイルス薬は小児では異常行動などの副作用が心配されており、
副作用が少なく効果的な麻黄湯は有用な薬と位置付けられている。
日本感染症学会の新型インフルエンザ診療ガイドラインには、
一般的治療で「漢方薬による診療に習熟した医師のもとでは
一部の麻黄湯などの漢方薬を投与することも可能である」と記載されている。
古くからある漢方薬が新しく登場した薬に負けず劣らずの力を秘めている。

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